娘が3歳半年に近づいた頃「川崎病」と診断されました。
このブログでは、同じように病気と向き合うご家族にとって少しでも参考になり、支えになることを願って、私たちが経験したことを段階的に記録していきます。
今回は、川崎病と診断され入院するまでの経緯についてお伝えします。
川崎病とは
川崎病は、1967年に日本の小児科医・川崎富作先生によって初めて報告された病気で、主に5歳以下の子供に発症します。原因は今も明確にはわかっていませんが、免疫反応によって引き起こされると考えられています。
この病気は全身の血管に炎症が生じるため、特に心臓の冠動脈(心臓に酸素や栄養を送る血管)に影響が出ることがあり、治療の遅れは将来的な心臓病のリスクを高める可能性があります。そのため、川崎病は早期発見と治療が非常に重要な病気です。
川崎病の主な症状
- 発熱: 5日以上続く高熱
- 皮膚の発疹: 全身に広がる赤い発疹
- 手足の腫れと赤み: 手足が腫れて赤くなり、数日後に皮がむけることも
- 目の充血: 両目の白目部分が赤くなる(目やには出ない)
- 口や舌の異常: 唇が赤く乾燥し、舌に「いちご舌」と呼ばれるブツブツが現れる
川崎病の治療方法
川崎病の治療には、早期に強力な抗炎症療法を行うことが重要です。主な治療方法には次のようなものがあります。
治療が早期に行われた場合、症状が改善するケースが多いですが、症状の重さによっては入院期間が長引くこともあります。
- ガンマグロブリン療法:
点滴で高用量のガンマグロブリンを投与し、免疫系の反応を抑える。この治療により、多くの子供が改善することが期待されます。 - アスピリン:
血液が固まるのを防ぐ作用があり、冠動脈の炎症による血栓リスクを軽減するために使用されます。
川崎病のリスク
川崎病が特に注意される理由は、冠動脈に後遺症を残す可能性があるからです。冠動脈に炎症が生じて拡張した場合、血栓ができやすくなり、将来的に**心臓病(心筋梗塞など)**のリスクが高まる可能性があります。そのため、治療後も定期的な検診が推奨されます。
再発の可能性は低いですが、日常生活でも健康管理に気を配ることが大切です。
週末の出来事 – 風邪気味から始まった症状
娘は週末から少し風邪気味で、鼻水や軽い咳が見られました。
ただ、その週末は下の子のお食い初めをする予定があったこともあり、熱は高くなく、食欲もあったため、私たちはあまり気にせずに過ごしていました。
「子供はよく熱を出すもの」程度に考えていましたが、今となっては早く気づいてあげられれば…と考えてしまいます。。。
月曜日 – 高熱と湿疹
週が明けた月曜日、突然娘の熱が39度を超え、体には湿疹のような赤い斑点が広がり始めました。
娘は明らかに辛そうで、急いでかかりつけの病院に連れて行きました。
斑点が出ていたこともあり「手足口病」を疑っていたのですが、医師に症状を見せると、「経過観察」とのことで、気になる点があれば再診するようにとの指示でその日は帰りました。
親の目線からすると「ちゃんと診断してほしい!」という気持ちは皆さんも持たれるかもしれませんが、病名がはっきりしない発熱や湿疹はかなり多いそうです。
火曜日 – 熱と湿疹の悪化、川崎病の診断
火曜日になっても熱は一向に下がらず、湿疹もさらに広がっており、あまりにも辛そうな娘を見かねて妻が再度病院に連れて行ってくれました。
そして、妻から電話で「川崎病と診断されて入院することになった」と連絡がりました。
恥ずかしながらその時私は川崎病がどんな症状でリスクがあるかどうかも知らず、ただ「入院」というキーワードに大きなショックを受けたことを覚えています。
入院までの準備と心境
「入院」という言葉は、あまりに重い響きがあり、私たちにとっても非常に大きな不安がのしかかりました。
これまで娘は大きな病気をしたことがなく、「入院」となることに頭がついていかず、それが現実なのかどうか信じられない気持ちでした。
その日、私はリモートワーク中で自宅にいたのですぐに仕事は切り上げさせてもらい、妻が自宅に戻ってから娘を連れてそのまま入院先の病院へ向かいました。
病院での生活がどんなものになるのか、どれくらいの期間が必要なのか、全く見当がつかず、不安と戸惑いで頭がいっぱいの状態でした。
まとめ
今回は診断から入院決定に至るまでの経緯についての経験をブログにしましたが
振り返ってみると本当に何もわかっていない、何もできていない自分が恥ずかしくなります。
何ができた考えてみると、落ち着いてその場でできることを冷静に行うことだと思います。
焦っていると子供に不安が伝わってしまいますし、事故や、普段しないようなミスをしてしまいます。
こういう時こそできることを冷静に行動する必要があると思います。
私の場合は以下のようなことです。
- 職場に連絡してその日の仕事を片付ける
- 思いつく範囲で良いので入院準備をすませる。(着替え、タオル、生活必需品)
- 病院までの移動は安全運転